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フルートの基本から大切なことまで

フルートを安定させてくれるサムポート

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フルートを安定させるサムポート

 

フルートは重力に逆らって横に構えます。

クラリネットのように、
縦に構える楽器なら問題は少ないのですが、
横に構えることによって、様々な制約が生まれます。

「指を動かす」ことの他に、
「楽器を支える」という作業が常に必要になります。

自然な身体の状態で演奏できれば理想的ですが、
支えることのために、次のような問題点が生じます。

・肩に力が入る(力を入れる)
・右手小指に力を入れ過ぎて反ってしまい関節が痛くなる
・両肩がこる
・左腕が痛い
・長時間演奏すると、腕が疲れて上がらなくなる
etc.

フルートをきちんと支えることはとても難しい。

この問題を解決してくれる器具がいくつかあります。

より効率よく、安定して支えることができるように、
補助してくれます。

その中から、今回は次のものを実際に購入して、
その使い勝手を試してみました。

ソレクソ サムポート

ロイヤルコンセルトヘボウ管弦楽団主席奏者エミリー・バイノン氏も、
このソレクサ 「サムポート」を大絶賛しています。

これは、右手親指のところにある突起を利用して、フルートが内側に回転してしまうのを防ぐという器具です。

自分の一番使いやすい角度に取り付けましょう。

以下は、私の感想です。
もちろん私は、サムポートなしで問題なく楽器を支えることができますが、
楽器の安定感が増すことで、より楽に構え、演奏することができるようになります。
また、右手の小指と薬指が関係する運指が楽になります。
ついつい力を入れてしまう右手小指の力を抜いて演奏できます。
さらに、
身体全体がリラックスして、伸びやかな息使いができるようになります。
その結果、自分の望む音色により近づくことができます。
フレーズをイメージどおり作ることができます。

サムポートを使用することで、
楽器の安定だけではなく、息使い、身体のリラックス、音色の響きなど、
さまざまなことで良い変化を得ることができました。

これは、すばらしい。
私のお気に入りになりました。

私の生徒さんで、右手首が腱鞘炎になり、
痛くてフルートを持つことが困難な方に、サムポートを試してもらいました。

「これをつけていると、右手首が痛くない」生徒さんはとても喜んでいました。

c音(ド)やc♯音(ド♯)の時、演奏している時に楽器が不安定になる、
フルートを吹くと右手小指が痛くなってしまう、
身体全体が力んでしまう etc.

これらの悩みを持っている人は、
試してみる価値は大いにあります。

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