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ドローンとソルダード
トーンホールは、その作り方から、二つのタイプに分けることができます。
“ドローン”と“ソルダード”です。
ドローン(音孔引き上げタイプ)
管体から機械で引き上げて音孔を作るタイプです。安価なフルートのほとんどは、このドローンタイプです。
音孔部分は管体より薄いので、音色は明るく響きます。
ソルダード(音孔ハンダ付けタイプ)
チムニーと呼ばれる煙突のような部品をハンダ付けして音孔を作るタイプです。ハンダ付けする分、楽器が重く、チムニー部分が厚いです。
それにより音色も、重厚なものになります。
制作過程で複雑で完成までに時間がかかる分、値段も高価で、ハンドメイドクラスの楽器で用いられます。
音色の傾向もそうですが、吹いた感じも違います。
ドローンタイプはどちらかと言えば、より軽やかに息に反応します。
ソルダードタイプは、ドローンタイプより少し強めの息の圧力で楽器がしっかりと響いてくれます。
同じ機種で、どちらかのタイプに決める時には、
音の傾向、吹いた感じ、この二つを意識しながら、試奏しましょう。
自分の好きな音に近く、それでいて、自分と楽器との一体感がより強く感じられるタイプを選びましょう。