「音感が良い」という表現をよく耳にします。
「音感」には、「絶対音感」と、「相対音感」があります。
それぞれ、いったいどんなものなのかを確認していきましょう。
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絶対音感
絶対音感とは、
「ある音を聞いた時に、その音の高さ(音名)を理解することができる能力」のことです。
また、楽譜に書いてある音の高さを、楽器に頼らず声で正確に表現できる能力でもあります。
幼少期からピアノやヴァイオリンを習っている人は、この能力を獲得できる可能性が高いです。
大人になってから絶対音感を自分のものにすることは、とても難しいと言われています。
相対音感
相対音感とは、
「ある音を基準にして、他の音の高さ(音名)を理解することができる能力」のことです。
例えば、最初にC音(ド)の音を聞いて、
D音(レ)や、G音(ソ)を想像して声に出して歌えれば、
相対音感がある、ということです。
絶対音感がないと良い演奏はできないの?
いいえ、そんなことは、ありません。
絶対音感がなくても素晴らしい演奏をする演奏家はたくさんいます。
相対音感がしっかりしていれば、大丈夫です。
そのためには、演奏しようとしている曲を、自分の声で歌えるようにすること。
この練習が相対音感を高めてくれます。
絶対音感があるか、ないかよりも、
どのような演奏をイメージしているか、ということの方が、
はるかに演奏に大きな影響を与えます。
自分の心の中を豊かで感動的な演奏でいっぱいにすることが、素晴らしい演奏へ道です。