スポンサーリンク
Eメカニズム
Eメカニズムとは、3オクターブめのE音(ミ)を演奏しやすくするためのキーメカニズムです。
フルートの3オクターブめのE音の運指は、
キーの構造上の理由から、物理的に正しいふさぎ方にすることができません。
そのため、3オクターブめのE音がでにくくなっています。
それを改善して、本来の響きを出すためにEメカニズムが考案されました。
Eメカニズムの利点
・両隣の音とほぼ同じ息遣いでクリアーな3オクターブめのミの音を出すことができます。
・音色のつながり自然です。
・正しい音程にコントロールしやすくなります。
利点の多いEメカニズムですが、
唯一の弱点は、3オクターブのG音A音のトリルがかえ指を使わなくてはならなくなることです。
逆に、Eメカニズムが付いていないと、どうでしょうか。
その違いは、Eメカニズム付きと、付いていない楽器を吹き比べてみれば、
はっきりと分かります。
付いていない場合、E音を出すために息の圧力をより高める必要があります。
その場合のE音は、音色的にうるおいに欠ける印象です。
また、音程はやや高めになります。
このように、かなりの違いがありますが、
中には、Eメカニズムは付いていなくても全く問題ない、と主張する奏者もいます。
日本のメーカーの楽器では、Eメカニズムが付いているものが多く、
付いていなくてもオプションで追加できる場合がほとんどです。
どちらかを選択する場合は、Eメカニズムの付いているもの、付いていないもの、両方を試奏して、
3オクターブめのミの音を出してみましょう。
その上で判断することが良いと思います。
初めて楽器を購入する方には、Eメカニズムが付いている楽器をおすすめします。