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暗譜とは音楽を詳細にイメージすること
暗譜するということは、
単に「楽譜を見なくても、音や指示記号を覚えている」
「指を間違えない」ということではありません。
「音と、音楽の表情までも鮮やかにイメージする」ということです。
暗譜する目的とは
「演奏する」とは、
「音と音楽の表情」を楽譜から読み取り、
それを頭の中で「自分が考える最高の演奏」として表現することです。
演奏する時に楽譜を見ると、目で見た楽譜の情報が脳に送られます。
人間の五感「視覚、聴覚、味覚、触覚、嗅覚」のうちで、
視覚からの情報を処理する時に、最もたくさんの能力を使います。
ですから、楽譜を「見て」しまうと、
演奏するために大切なこと、つまり、
「息、音色、音程(ピッチ)、リズム、音量」
などに使われる脳の力が半減してしまいます。
そうなってしまうと、自分の最高の演奏をすることができなくなってしまいます。
暗譜の目的は、「自分の能力のすべてを、音楽を表現することに使うため」にあります。
暗譜の方法
暗譜を、速く、正確にできるようにするためには、次の3つのことが大切です。
1 階名で覚える
音は階名(ド、レ、ミ、ファ、ソ、ラ、シ)で、頭の中で歌いながら練習しましょう。
特に、16分音符、32分音符、64分音符など動きが速く、
指が追いつかない部分も、階名で言う練習をしましょう。
2 表現も同時に
また、音、指示記号、と言った楽譜に書かれていることに加えて、
「音色」「音量」「音型」「テンポ」
「アゴーギグ(テンポ、リズムの微妙なゆれ)」などの、
表現に関係する項目を同時に意識し、実際に演奏に反映させながら、練習しましょう。
3 ゆっくりから練習する
急がず、ゆっくりから練習することも暗譜への近道です。
暗譜をすることを習慣化して練習、演奏しましょう。
そうすると、自分の望む最高の演奏に限りなく近くことができます。