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息の使い方
クラリネット、サックス、オーボエ、ファゴットなどの「リード楽器」は、
リードの振動が音色の源です。
トランペット、トロンボーンなどの「金管楽器」は、
唇の振動が音の源です。
ところが、フルートには、リードや唇といった音の源となる振動する物体が存在しません。
フルートの音の源となるものは、
「息」そのものです。
ですから、息=音という図式になります。
美しい音を出したければ美しい息を。
豊かな音を出したければ豊かな息を。
力強い音をだしたければ力強い息を。
豊かな音量を出す時は、息を「太く」「ゆっくり」
豊かな音量を出すときは、息を「太く」「ゆっくり」使います。
しかし、「息のスピードを上げて」ffを出そうとする奏者が多いです。
息のスピードに頼ると、音程(ピッチ)が上がり、音の響きや艶が失われます。
いわゆる「オーバーブロー」(吹き過ぎ)です。
豊かな音量を作る時、息は「太く」「ゆっくり」使います。
小さな音量を狙う時は、息を「細く」「遅くなく(速く)」
反対に、
小さな音量を狙う時は、息を「細く」「遅くなく(速く)」使います。
「弱く」「遅く」使う奏者が多いです。
息を弱く、遅くすると、音程(ピッチ)が下がります。
音に芯と響きがなくなり、自信なさそうな音になります。
これは、息を使わなくなるからです。
弱奏の時は、息を細く、そしてある程度のスピードをキープして音を作りましょう。
このように、息の使い方は、音色そのものに多大な影響を与えます。
いつも「息=音」ということを意識して演奏しましょう。