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リッププレートとあごを密着させる強さ
これは、どれくらいにすれば良いのでしょう。
マクサンス・ラリュー氏は、演奏中に後ろからフルートの頭部管を弾いても、
頭部管があごから外れないように強く密着させなさい、と教えています。
ゴールウェイ氏も、左人差し指の付け根にタコができているそうです。
しっかりと密着させるように構えているのでしょう。
反対にグラーフ氏は、「フルートと下唇の接点では、圧力は最低に」と述べています。
全く正反対の表現ですね。
でも、両者に共通していることがあります。
それは
「フルートが安定していること」です。
ですから、次のように考えましょう。
安定するようにしっかりと支える。
でもそれは、必要最小限の力で。
具体的にどれくらいの力で?
ではいったい、具体的にどれくらいの力で支えれば良いのでしょう。
flute-flute.netでは、具体的に測定してみました。
その結果は。
右手親指が楽器を前に押す力
約700g
これより少ない力にすると、楽器が不安定になる傾向がぐっと高まりますので、
この数値が最低限のものと考えてください。
この数値より極端に強く力を入れると、右手親指の関節を痛めてしまいそうですし、
右手全体が力んでしまいます。
正確には測定していませんが、最大値は2kg以下だと思います。
※ 左手人差し指が楽器を手前に押す力は1kg以上で、
測定した機器では測定することができませんでした。
この数値にはもちろん個人差があります。
しかし、当たらずといえどもも遠からずです。
この数値をもとに、安定した支えのための力のかけかたを見つけてください。
ちなみに、楽器を支える力ももちろんですが、
リッププレートがきっちりとあごのくぼみに合わさっていることも、
楽器の安定感に影響を与えます。
合わせて、チェックしてみましょう。
フルートが安定して初めて、
息が自由になり、フレーズに命が宿ります。
素敵な演奏のためにも、
あごに当てる位置と強さを、チェックしましょう。